5−5界面活性剤の種類について

以前にこのブログで界面活性剤について少し触れましたが、今日は授業で取り上げられていたので界面活性剤の種類について書きます。


界面とは、「固体と固体」・「液体と固体」・「気体と固体」・「液体と液体」・「気体と液体」が接する面のことを言います。

特に「気体と固体」・「気体と液体」は表面と言います。


界面活性剤には「陽イオン性界面活性剤(カチオン活性剤)」・「陰イオン性界面活性剤(アニオン活性剤)」・「両イオン性界面活性剤」・「非イオン性界面活性剤」の4種類があります。


陽イオン性界面活性剤(カチオン活性剤)

水に溶けたときに、親水基の部分が陽イオンに電離する界面活性剤で、石けんと逆のイオンになっているため「逆性石けん」と呼ばれることもあります。

柔軟性、帯電防止性、殺菌性などがあるため、繊維柔軟材・リンス・消毒剤・殺菌剤・防カビ剤・化粧品・防錆剤として利用されます。

・陰イオン性界面活性剤(アニオン活性剤)

水に溶けたときに、親水基の部分が陰イオンに電離する界面活性剤です。

陰イオン性界面活性剤の代表的な親水基としてはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基があります。

石けんを始め、多くの合成洗剤に利用されています。


・両イオン性界面活性剤

水に溶けたとき、アルカリ性領域では陰イオン界面活性剤の性質を、酸性領域では陽イオン界面活性剤の性質を示す界面活性剤です。

主な用途はシャンプー・リンス・柔軟剤(毛髪・繊維)・防錆剤などです。

イオン性が少ないため、また生体へのマイルド性が高いため、アルキル鎖長を選択することにより、豊富な泡立ちを有することから皮膚や毛髪用の洗浄剤としては好適です。

・非イオン性界面活性剤

水に溶かしてもイオンに解離しない界面活性剤で、陰イオン性界面活性剤についで多量に使用されています。

その原料となる高級アルコールは、石油化学工業から、また、天然油脂類から得られた脂肪酸を水素還元して得られます。

非イオン性界面活性剤は洗浄剤のほか乳化剤として食品・薬・化粧品に使用されています。


*参考*

[rakuten:book:11184762:detail]

(かかった時間1時間)